No.6〜No.10
2005.5.28    No.10

ことばをけずる

言葉を削ると前回書きました。
どの程度削っていたらいいのでしょう。

大事なことまで削りすぎるとか、どの程度残しておかなくてはいけ  
ないかなど、いろいろありますよね。

結構これが難しいんです。
ただやみくもに削っていいものでもないんです。

一目みて過剰な表現は、削ります。しかしこれがいいと思って
使った言葉ですから自分ではわからないかもしれません。
そんな時は何度も何度も読んで考えます。
この言葉は、
ほんとうにここでいいだろうか。
座りはいいだろうか。
自分が喜ぶ。
そしてひとも喜ぶ。
身体がよろこぶ。
「うん」って、膝を乗り出したくなる。
そういう表現か、考えてみることです。

ここが一番の難関でしょうね。






2005.5.21   No.9

ことばをあやつる

前回はことばはいっぱい知っていたほうが、より豊かな表現ができると
いうことを、書きました。

そのボキャブラリー(語彙)を駆使して書けばいいかというと、
そうばかりでもないのです。

数多くのことばから、よりふさわしいことばを選んで、選んで、選び
抜いて書いていったら、こんどはそぎ落とす作業があります。

せっかく書いたものをと言うかも知れませんが、なんべんも
なんべんも読んでみて、次から次へと削って行くことです。

これが難しい!せっかく並べたとっておきの表現を、削るなんて
ことは許せない!って思うでしょう。
だったら、そぎ落とした言葉は、ゴミのように捨てないで、ノートとか
全部記録にとどめておくことをお薦めします。
そうすれば、次ぎに書くとき「これ使える」って思う時も出てくるかも
しれません。

植物の剪定みたいに、言葉を削り落として行くことは最も大切な
ことなのです。
庭木も、うっそうと繁らせないで、風の通りをよくすることで、
その木全体が、生き生きして見えるのと同じなのです。

余計な表現を削り落として最もふさわしい言葉だけで作られた
言葉の積み木は、とてもすっきりと心に入ってきます。
その為にも言葉の候補は、多いほどいいのです。

「ことばを多くしろ」「削れ」とこの矛盾したかにみえる、相反する
2つの作業は、どちらもとても大切なことなのです。

世の中に簡潔で実に好い詩は沢山あります。
思い出してみるのもいいことですね。




2005.5.13   No.8

ことばをあやつる

まず、ものを書くには言葉が豊富でなくてはいけませんね。      
それが大問題でしょう。
「それがクリアーされていればなにも心配ないョ〜ゥ!!」
といっているあなた。

いえいえ甘い甘い。言葉が豊富になったら、次の問題がでてくる
のですよ。ま、それはずっと後のお楽しみにして・・・・と。

とにかく基本は、すこしでも言葉は豊富な方がいいと言うことです。

なぜか・・・・・・
例えば三輪車へ乗れるだけよりも、自転車へ乗れた方が快適で
しょう。
おなじ自転車でも、やっと乗れてガチガチな姿で走るよりも
スイスイと走れた方がいいし、安全な広場などで、片手放しや
両手放しなどで、らくらく乗れたらもっと得意でしょう。

自転車だけでなく、一輪車に乗れたら、もっともっと得意ですし、
気持ちいいですよね。

言葉も少ないより、言葉の三輪車から、言葉の自転車、言葉の
一輪車といろいろできたら、曲芸みたいなことまで出来ますよね。

もひとつ例を取ると、お手玉あそびや、ボールなどで遊ぶとき
何個まで扱えるか、片手か両手か・・と考えたとき、
玉2個を両手で遊ぶのは初級、玉2個を片手ではちょっと上。
玉3個、4個と増えて行くに従って、見応えのある芸になっていき
ますよね。

きみは何個できますか?

そのように、ことばも多い中から選んだ方が、よりふさわしい表現が
出来ますよね。
それを「語彙(ごい)」といいます。
○○さんは語彙が豊富だ・・・・・というような使い方をします。
それは自分のなかに、蓄えた言葉が沢山あるということなのです。

では、どのように学んだら自分の語彙が豊富になるのでしょう。

まず私がお奨めするのは、本や、新聞を沢山読むことです。
私は子どもの頃、本が好きで片っ端から読み漁り、暇さえあれば
市立図書館へ入り浸っていました。
今思うとそれが私の財産になったなあ〜と、つくづくおもいますね。

それで誰に言われたわけでもなく、本の中の気に入ったフレーズを
ノートに書きためていったものです。

井上靖、川端康成、三島由紀夫、志賀直哉、井伏鱒二、
ヘルマンヘッセ、シュトルム、その他いっぱい・・・
中でも強烈に驚いたのが、石川淳・・・・
私のそれまで知らなかった言い回しや、新しい表現など、ほんとに
学ばせて貰いました。自分の中で、めきめきと大人になっていく
部分が感じられました。

物語だけでなく、紀行文や伝記物など読むことをお薦めします。
時代物などもとてもいい教材ですね。

巾ひろく何でも読んで身につけましょう。
最初は漫画だっていいですよ。
ただいつまでも漫画だけというのは感心しませんから、かならず
上に書いたようなものも、友達にしちゃうと、それはそれは強い味方
を得たことになります!!
すぐに効果は現れなくとも、自分の中でエネルギーのもとに
なりますからネ。






2005.5.5   No.7

こころの赴くままに書く

今日はこどもの日、みんなはどんなことをして過ごしたでしょうか。 

今日は今までの対象よりも少し年齢を上げて話してみましょう。

大人になると、人間は自分のことを隠したくなります。
全ての人がそうだとはいわないけれど、多くの人がそういう傾向が出て
きます。
恥ずかしいこと、失敗したこと、自分だけが困ったこと、・・・・
それらをありのままに書いたら、自分をさらけだしてしまう、それは困る
・・・そういう人が多いと思います。

日記に書いて、鍵のかかる引き出しにしまっておくならいいけれど、
詩にかいて、人目に曝すなんてとんでもないこと、貴方はそう思いま
せんか。
そういうことでも平気な人はどんどん書いてみてください。
そういうことが苦手で、いつもきれい事しかかけない人は、景色や花を
みた感動を書いてみて下さい。
それでいいのです。

ただ、もしここでちょっと冒険してみたいと思う方は、思いきって一歩
踏み出して見るのもいいですよ。
その一歩が、読む人を思わずハッとさせたり、あ、自分と同じだと
思わせたり、この人はこう思うのかって考えさせたり・・・
それが詩にとってとても大切なことなのです。

そう、心の赴くまま、素直な目で見た現象を、素直な筆致で表すので
す。

「おかあさん おこってる
でんわが なると
やさしいこえで はなす
おわってから 
またおこってる」

なんでもないことが、ちょっと恥ずかしさという枠を外してあげたたこと
で、思いがけない味を出すということがあるのです。

こころの赴くまま・・・ということは、思いきって書くというですね。
似たようなことは「さらけ出す」ことだけではなく、花鳥風月を見ても
いえます。

「田舎の畑
キュウリがとれた
サボテンみたいな
キュウリがとれた」

少し気が楽になったでしょう。
構えていなくても書けることが解ったと思います。




2005.4.30   No.6

考えたことを素直に表現しよう

犬や猫をみると可愛いなあって思うよね。                
中には動物が嫌いな人もいるけれど、ペット好きの人は、あの可憐
な動物の仕草や、つぶらな瞳を見ていると、たまらない思いになるよ
ね。

ああなんていじらしいんだろう、守ってあげなくちゃ!!
って思いにさせられるよね。

私なんか、ペットといるとき、涙がジワーってにじんできてしまうの。
なんともいえない可愛らしさで、この子たちは安心しきって私を
頼っている、私を信じ切っている、と考えると思わずありがとうって気持
ちにさせられるの。

多分そんな時って、私の身体の胆嚢のあたりでピュッていい成分が
でていると思うよ。

お年寄りとか、リハビリ中の人、病んでいる人、小さな子など
みんなペットたちとふれ合うことで、心の面でも身体の機能の面でも
とても良いんだって。

そんな風に、動物と接する時の人の心って、本当に素直で純粋に
なれるよね。

その時出る言葉はほんとうの心、飾らない人間の本当の姿だと
思うよ。

それを大切にしてね。それを書きとめてみてね。
それは後から読んでみても、きっと共感できるし、いつでもそのときに
ワープして感動をおぼえるに違いないんだよ。

だから毎日思ったことを、ほんの2〜3行でもいいから、感じたまま
書いていってごらん。

ペットがいない人は、道に咲いている小さな花を、じっと見つめて
ごらん。

やはりなんていじらしいんだろう、って思えてくるよ。
こんなに一生懸命咲いて・・・・ってね。

素直さは、ほんとうは人間に宿るいちばん基本だから。   
そこのところを知って、さあ、書いてみましょう。
楽器のように鳴り始めるよ。
きみの心の言葉が!!!