大変長らくお休みしてしまい、すみませんでした。取り敢えずはエッセイ連載の再開、とします。前以上に気まぐれな連載になるかと思いますが、その点、お許しの程を・・・。
その17.DRの起源そして国際化?
DRの起源は、果たしていつのことなのでしょう?
たまに、そう考えることがあります。もともとのラリー競技を、より手軽に誰でも楽しめるように改良されたのが、今のDRなのでしょう。ラリーについて書かれた本を読んでいますと、ラリー競技の中の1つのカテゴリーとして、このDRが紹介されているものもあります。
私が勝手に推測するのは、やはり最初は「PDラリー」を作成されてきた尾針得介氏が、より安全に、そして気軽にラリー感覚に浸ってもらおう、ということで「PDQM」として始めたのが最初ではなかろうか、と思います。従って、試走車との距離の誤差を小さくなるように測り、途中にオリエンテーリングのようにその場に行かないとわからないクイズを設ける、という今の基本的なDRを作り出されたのが尾針氏ではないでしょうか?
その後、あちこちの雑誌等で開催されたDRも、もともとはこの「PDラリー」「PDQM」のエントラントさんが元となって作成されるようになった、とも聞きますし、そう考えると始祖はやはり尾針氏、ということになります。
この件に関しては私もはっきりしたことがわかりません。
もしこれを読まれた皆さんで、「いや、もっと前からあった」とか「実はこうこうで始まって・・・」みたいな話をご存知でしたら、是非是非私に教えてください。お待ちしています。
で、そう考えると、DRは日本から生まれた、ということになります。では海外ではこのような形態のものはあるのでしょうか?
私の知る限りでは、ありません。これも、皆さんの情報を戴きたいと思います。
DRは、海外でもありそうな気がするんですけどね。ただ、国土が広くてあまり変化のない所ばかりの国ですと、ちょっとですが。ですから、割と景色や道路の変化があるヨーロッパあたりでは、なかなか面白いものができそうです。どなたか、海外に紹介してくれないです?
私の夢の1つなのですが、そういった海外のDRを走ってみたいですね。多分、日本でやるのとは雰囲気も違ってくるのでしょうね。
しかし、日本の国土がいちばん、DRに適しているのかもしれません。広くはない国土に、高い山から海まであり、歴史や文化遺産もたくさんある、道路もまだまだ整備されていないのに、モータリゼーションは発達している・・・。
やっぱり海外よりも日本でやる方が楽しい、という結論になるかどうか・・・?
私は、四季の中では「夏」がいちばん好きです。
その季節毎の風情をわりと感じていたい方なので、どの季節でも好きな部分はあるのですが、その中でも、夏がいちばん好きな部分が多い、ということなんでしょうね。
私は小さい頃、親が遠くに旅行に連れていってくれるのは、きまって夏休みの頃でした。商売柄、冬の方が忙しい、ということもありまして、泊まりがけの旅行は年1回、必ず夏でした。
それもいつも自動車ばかり。群馬の草津温泉〜信州とか、富士山〜箱根、あるいは出雲大社等々、遠くによく連れていってくれたものです。
そんな時、私は必ず助手席に陣取り、案内標識に見える、まだ行ったことのない地名に思いを馳せたり、道路地図を広げて「この国道はどこまで続くのか・・・」と見入ってみたり・・・寝るなんて勿体無いことはしませんでした。この頃の体験が、私をこの世界に嵌り込む原点ともなっているのでしょう。
ですから、夏は遠くに行くのが定番のように思えてくるのです。特に、山に行く方が好きですね。
マイルドセブンDRは、正に夏の風物詩となっています。特に去年は、2コース(岐阜コース・京都コース)とも、夏を満喫できて本当にいいコースでした。
夜、帰りの高速を走っていますと、あちこちで花火が上がっているのを目にしますが、それもいい風情です。
そんな季節が、また近づいてきました。今からウズウズしています。
このエッセイが中断している間に、あの「FREEROAD−DR(以下FRDR)」が一時休止となってしまいました。
とても残念なことです。私は、このFRDRによって、この10年以上の生活が大きく変わってしまった、といってもいいでしょう。最初は何気なしに始めたFRDRですが、これによって、普通なら絶対お会いできない多くの方々と友達になりましたし、今こうやってエッセイを書いている、というのもこれに出会わなかったら無かったことでしょう。
夏の暑い日も、冬の寒い日も、ミスプリに悩みながらも走り続け、そこにある景色や人との出会いに心ときめいたり・・・と、私にとって「至福の時」を過ごさせてもらったものが急に無くなってしまう・・・寂しくて、辛いことです。
最近は「ほとんど惰性で行っているだけですよ」とか話していたのですが、単なる惰性だけでは毎月走りに行く、なんてことはない、ということはずっと参加された皆さんもよくわかっておみえになると思います。
そんなFRDRですが、取り敢えずは、「廃止」ではなく「一時休止」とのことです。
早期の復活を望みます。
先日のことですが、オリジナルDRを主催された方々と話す機会がありました。
私も、その2ヶ月ほど前にオリジナルDRを主催したこともあり、作成、運営の苦労話で盛りあがっていました。
感じたのは、やはり皆、思うところは同じだなあ、ということ。その方々も今回はじめて作成されたのですが、やはり作成したDRに対する責任を痛感されていたようでした。
オリジナルDRは、PDQMなどと違い、1個人がDRを作成し、郵送やホームページ、あるいは日にちを決めて集合したりして、皆に走ってもらうものです。当然、解答を自分で採点して順位を決めていきます。
参加される皆さんは、遊びの中にも真剣に走られていますから、作る方も真剣に取り組むことになります。コマ図やクイズ、CP、採点等でおかしいところ、面白くない所などは、目の肥えた皆さんでもありますから、厳しい反応を感じることもあります。
ぬかりがないか? 矛盾していることがないか? 作成から採点、そして結果の送付まで、気を抜けません。
まずはコース試走。自分が走って楽しい所を選べばいいのですが、なかなかうまくは繋がりません。最初に地図を見ていて、ここは面白そうかな?と思って行ってみたらつまらなかったり、危険箇所や障害があって使えない、ということはよくあります。そこを色々な工夫をこらして、コースをまずは、決めていきます。
次にコマ図作成。これもなかなかの大仕事です。時として、クルマを停めにくい所でもコマ図を書かないといけない、ということは珍しくありません。目標物や交差点の形状などに間違いはないか? を短い時間で素早く確認することも必要になってきます。そして、それ以前の問題として、「はたして、この地点にコマ図は必要か?」ということも考えます。「道なり原則」に従って、道なりに進まない箇所にコマ図を置くのですが、これがまた、コースは道なりでいいのかどうか? 判断に悩むところがよくあります。参加者が皆、自分と同じ感覚でしたらいいのですが、これが結構、違っているもの。作成する側としては、なるべくコマ図の数や記入する目標物の数は少なくしたいので、時にはかなり強引な方法をとることもあります。
そして、CPの設置。私は基本的に、「ゆっくりとクルマを停めていられる所」というのをまず条件にします。そして、皆に是非、立ち寄ってほしいところ、お勧めの所などをまず決定し、CPを置いていきます。立ち寄ってほしいところでも、諸事情により設置をあきらめることもあります。
で、写真を撮り、次にクイズを作ります。これは作成者によって違いがありまして、距離計測主体にするか、クイズ主体にするかで、クイズの内容も違ってきます。単に行けばわかる問題から、行ってみても解答がわからなくて、色々推測するものまで、様々なクイズがあります。私はどちらかというと、一捻りしたクイズが好きなので、作るものでもそんな傾向になります。で、面白そうなクイズができた時の喜びといったら・・・このクイズをやっているときの参加者の顔が想像できて、楽しくなってきます。
しかし、そこに落とし穴がひそんでいるのです。1日だけの開催ならまだしも、1ヶ月〜2ヶ月くらいの期間を設けて開催するときなど、時間の経過とともに状況が変わってくることもあります。なるべく、そうならないようなクイズを作るようにしているのですが、そうなると、今度は面白味のないものが多くなったりします。あとは、解答がこれで間違いないか、確認すること。先の私のオリジナルDRでも、これでえらい嵌まりました・・・。
で、ノート1冊にこれらをまとめて、いよいよ事務作業に入ります。これがまた、なかなか手間と時間がかかります。PCにへばりついて、コマ図作成、クイズ、開催案内、CPやクイズ写真の作成と、こなしていきます。そして、プリントアウト。私は家にプリンターがないので、会社のを拝借してプリントします(^_^;)。内容確認。結構間違いがあるものです。クイズ文などは、間違ったらえらいことになりかねないので、特に慎重にチェックします。
こうして、まずは完成します。でもまだ公開できません。コマ図、クイズの最終チェックと、解答になる距離計測を兼ねて(距離計測は別の時にすることもありますが)、コース全体を走ってみます。ここでも必ずといっていいほど、コマ図の間違いが発見できるので、この行程は省けません。ここでは何も知らない一参加者になったつもりで走るようにしています。
そして距離計測。自分が普段のDRを走る時と同じような感じで走って、距離を計測します。この時のを解答距離にします。同じ人間が同じクルマで走っても、その時その時によって細かいところの距離は違ってきますので、私は自分なりに「今日測るのを解答にする」と前もって決めてから走りにいきます。
前もって参加者を募っていきます。最後の修正をし、コピー、宛名を書いて一式封筒詰めにして、発送。そしてHPにもUPして、まずは作成段階は完了。後は皆さんが走り出してくれるのを待つばかりです。
この後、実施期間中の話はまた、続き、ということで・・・。
オリジナルDRを作成し、発送するところまで前回は述べました。
今回は、その実施期間中の話です。
皆さんに公開し、走ってくれるのをまずは待ちます。この間は少し、手が空いてくる頃でもあります。だからといって、何もせずにぼーっ、としているわけにもいきません。
公開した後でも、「あそこをああしておけば」という後悔をすることがよくあります。クイズ文など、こういう表現にした方が皆にわかりやすかったかな? とかこういうクイズにすればもっと面白かったのに・・・とか、そんなことは後からいくらでも出てくるものです。
しかし、まあそれは今さらじたばたしたってしょうがない。いちばん恐いのは、走ってくれた人から「ここがおかしいのでは?」というご指摘をうけることです。
期間中でも、時間が空けば少しの区間でもコースを走ったりします。特に指摘がなくても、やはり自分で今一度、確認しなければ気がすまないですし、コースやクイズが支障無いか、の確認もあります。それと、参加者からの生の声や、実際の反応を自分の目で見てみたい、というのもあります。これは、結構(というかかなり)楽しいものです。
もちろん、後での感想を読んでもわかるのですが、実際にその場を見ることにこしたことはありません。自分が思っていたように皆が嵌まってくれていたり、予想もしないことをしてくれたり・・・これがあるからDR作成はやめられないのです。
で、何か不審なところがあってご指摘を受けた時、なるべく早急に確認に行きます。で、修正の必要があった時には本来なら「公式通知」を出します。通知を出すかどうかは自分で判断しますが、困るのは連絡方法。皆がメールをしているのなら、公式通知はメール1通ですみますが、郵送じゃないと連絡がつかない人もいます。その手間をも考えて、反対に誰にも言わずにそのままで通すことも時にはします。そこは、影響の大きさを考えて判断します。もちろん、その辺は採点の時に考慮するようにはしますが。
ですから、皆さんに指摘されて心の中では「ゲ!!しまった!!」とは思っても、それを顔に出さないことも、時には必要になるでしょう。何でもないような顔をして、「それはこちらも予想してましたよ」みたいに話しながらも、心の中では「さあ、どうやって対処しようか・・・」と考えを張り巡らしたりします。まあ、そうならないように作成時に気を付けていればいいことなのでしょうけど。
後は、直接受け付ける質問の応対。うっかり重大なヒントを与えてしまってはまずいですし、じゃないと質問にもはっきり答えられなかったりするし・・・核心部分は微妙にそらして答えたりします。この時の駆け引きは結構面白いですよ。だから皆さんの「探り」は私としては嬉しいです。
作成時には、常に「ここをこうやって・・・」とばかり考えていますが、期間中は「あの人、走ってくれたけど、このクイズでやはりひっかかってくれたのかな?」とか「この人は、ここのCPは好きそうだから、きっと楽しんでくれているよなあ」とか考えるようになってきます。他にも、MAPを見ながら「このコマ図がわかりにくいかなあ」「ここでのクイズはちゃんとわかってくれているだろうか・・・?」などとついついもの思いに耽るようにもなります。
とにかく、不安と楽しみの入り混じった複雑な心境になるのが、この期間中なのです。
私の作成した「Prinラリー」も、いよいよ締切前にさしかかってきました。
締切日を決めるのも、少し考えるものです。もちろん、公開前に決めるのですが、期間はやはり、2ヶ月はみた方がいいでしょう。それだけ参加してくれる人も余裕を持った予定が立てやすいでしょうしね。
そして、締切直前の日曜までを走行期間とし、郵送期間もみて、締切はその3〜4日後にします。(この辺も、細かな気配り・・・)
さて、締切が近づいてきますと、解答がぼちぼち、集まってきます。この頃でいちばん恐いのは、参加者の解答用紙の紛失です。もし解答を無くしてしまおうものなら、それこそ一大事。何しろ成績がつけられませんから、最悪こちらの不手際でも不参加扱いになってしまいかねません。ですから、結果が決まる前の参加者の解答用紙は、それこそ家宝並みに扱います。本当は採点も始めたいのですが、散逸する恐れもあるので、開封して中身を確認し、受付順の番号を記入したあとは、全参加者の解答が送られてくるまで取り出すということはしません。この辺が、いちばん責任を感じますね。
ですから、参加される皆さんは、こうした事態も考えて、面倒でも解答をコピーして手元にとっておかれることをお勧めします。もちろん、こちらも気を付けているので、今まで無くした、ということはないのでいいのですが、万が一のことを考えて・・・。
話をもとに戻しまして、まずは参加者の解答に不備がないか、をチェックします。参加費がまだ未払い、という場合は連絡して速やかに支払ってもらうようにします。なかなか言いにくいのですが、これだけは皆さんから公平に徴収しないといけませんので。
そして締切日。やはり皆さん、最後まで悪あがきされるようで(笑)締切日までの2〜3日に一挙に送られてきます。成績が同減点の場合は受付の早い順に順位をきめていきますので、受付順をチェックするのですが、同日に複数のチームから到着することもありますよね。そんな時は、どうやって受付順を決めているか、皆さんご存知ですか?
同日到着の場合は、次に参加人数の少ない方を優先します。但し、小学生以下のお子さんはその人数にいれません。で、人数が同じ場合、今度は最初の参加日が遅いチームを優先します。なぜ遅い方なのか? それは走ったあと、解答をまとめることを考えてみるに、時間的余裕があった方が確認しやすい分有利だと思えるからです。早く走られたらその分、早く解答してほしい、という希望もあるのです。(といって、私も全然人のことを言う立場ではないのですが・・・m(__)m) で、さらにさらに参加日までが同日の場合、今度は遠い所からみえた方を優先します。
と、一応そこまでは決めています。しかしそこまでいくことはなく、いつも順位は受付日までで決まってしまいます。受付順のチェックのときに、人数の所まで判断するくらいです。尚、これはあくまで私の作成DRの時のみの基準です。他の作成者の方は、また別の基準を持ってみえることでしょう。どんな基準か、お聞きしたいものです。
ただ、郵送事情等もあって、締切に遅れるところもあります。開催要項では、締切を過ぎて到着したものは、それなりのペナルティを科すことにしています。が、今までそんなペナルティを科したことはありません。あくまで遊びの一環なのですから、そんな所までは厳密にしていません。皆さんの良識にお任せしている部分も多分にあって、成り立つものですし・・・。ですから、これからでも、もし解答の確認で自身が有利になる為などで、意図的に遅らせるような事が確認できたら、それからは厳密にペナルティを適用していかざるを得ないでしょう。まあ、現在私のDRに参加してくださる皆さんで、そんな事をしそうな人は皆無、だということはわかっていますけどね。
まあ、そんなこんなで締切日がやってきました。
皆さんの解答も出揃いましたし、いよいよ採点・・・でもその前に、賞品を準備しなくては。
賞品選びもまた、いつも考えさせられます。
何か記念になるようなものを、ということで、参加者の好む、好まないに関わらず、私はいつも賞品は「養老のひょうたん」と決めています。ひょうたんを見ればこのDRのことを思い出してくれる・・・そんな期待もこめています。そして、優勝チームには特に大きいひょうたんを差し上げています。この大ひょうたんを見れば、「おっ、この人はPrinラリー優勝者か」とわかる人なら尊敬の眼差しで見てくれるかも。ちなみにこのひょうたん、以前にPrinラリーのスタート地点とさせてもらったひょうたん店から、毎回購入しています。
そして、後は皆さんの役に立ちそうなもの、ということで、ハイカを副賞にします。そして、参加人数がわかりしだい、それらを買出しに出かけます。皆さんから戴いた参加料を握って。ですから、参加人数が多いほど、賞品もグレードアップします。
こうして賞品も用意しました。栄光の大ひょうたんを手にするのは誰か? 私もまだ、その時点ではわかりません。
こうして、いよいよ採点作業に入ります。
私もドキドキワクワクする採点作業が始まります。
解答用紙の束を積み、あらかじめ作っておいた正解を書き込んだ解答用紙と照らしあわせながら採点します。
まずは距離解答。電卓を横に置き、距離の誤差を1つ1つ記入します。暗算でできる範囲内ならいいのですが、時として、とんでもなく違う答えにあたるときがあります。普通、誤差0.01kmにつき1点の減点としますので、500m違ったら50点、1km違ったら100点にもなります。よくある誤答例は、スタート〜1cp間の距離を出すよう指示されているのに、OD〜1cp間の距離が書いてあること。FRDRなど一部のDRではこの解答なのですが、他の多くのDRはスタート〜1cpの距離を解答するのが一般的みたいです。私も参加する立場になったら気をつけていることなのですが、せっかく正確な距離を測ってもこれでは何もなりませんので、注意が必要です。
他には補正の計算を逆にしてしまうこと。私のHow To DR初級編でも解説していますが、これを逆にすると、当然誤差はさらに多くなってしまいます。やはり一度、距離は計算してからの検算は必要です。そしてもう1つ、単なる書き間違い、と思えるもの。例えば数字の0と6など、作成者は、「多分、こっちのつもりなんだろうな」ということはわかっていても、あくまで書いてある数字のみを見て採点します。これもやはり、今一度の確認が必要です。
上位に行くには、まず距離減点は最低でも1ケタ台におさえないと、なかなか難しいものです。なかなかシビアなところで順位が決まりますので。
そしてクイズ解答。これも悩むときは悩むものです。厳密に言えば、少しでも誤字があれば×になる、と思ってもらったほうがいいのです。ですから、漢字で書け、とかの指示が特にない場合は、難しい漢字を書くよりはひらがなの方が無難な時もあります。これは、アルファベットでも同様です。まあ、私の場合、別に漢字や英語のテストをしているわけではないので、多少の誤字やスペル違いには目をつぶっていますが。ただこれも、見たものをそのまま記入するだけのクイズですと、容赦なく×にすることもありますので、お気を付けください。
そしてもう1つ悩むのは、前にも話したように、クイズそのもの、あるいは場所周辺の状況が変わっていて、正解が無くなったり、変わってしまっているときです。もちろん、そんな箇所が出てきたときには、私もすぐに現地に飛んで確認します。で、そのケースに応じた解答も正解にします。ただ、私の場合、なるべくノーチェックにはしませんので、無解答は×になります。極端な場合、何か解答が記入されていれば全部正解、ということもしますので、もしわからなくても何かは記入されておくことをお勧めします。私がノーチェックをしないわけは、とにかくクイズを探すだけは探してほしい、と思うのもあろます。クイズを探す、というのは、それだけが目的ではなく、クイズを通してその周りの事象も見てほしいのです。そんな所にも「発見」があり、DRをする楽しみの1つもあります。そして、もしわからなくても、「ここではこんなことがあったよ」みたいなものを作成者にも伝えてほしいのです。そんな思いが伝わってきたら、こちらも無下に×とするわけにもいかなくなります。ですから、もし前に走ってきた人から「あそこのクイズ、変わってて正解がなかったよ」みたいな情報を聞いたとしても、自分が走った時に「じゃあ、ノーチェックだな」と思って立ち寄らない、ということはしてほしくないものです。
例1 前回の時に、ある公園内の乗り物についている国旗はどこの国旗か? というクイズを出しました。旗は、差し替えができるものだ、ということは作成時に確認していますので、最初に用意した正解は「国名なら全部正解」というものでした。しかし、期間がGWをはさんでいて、その間は一時、国旗がすべて「こいのぼり」に差し替えられていたのです。普通なら不正解ですが、最終的に私は「こいのぼり」の解答も正解にしました。ノーチェックにはしませんでしたので、無回答は×にしています。作成者も予想していなかった事ですが、これなどこの典型的な例でしょう。
次に、例えばクイズ作成の時に作成者が見逃していた所にも正解があった、というとき。直にご指摘を受けたり、感想文中とかにも出ているので、「これはいかん!」とすぐに確認に行きます。これは、100%作成者の不手際ですので、平謝りしかないです。もちろん、そうならないようにクイズ作成の時には十分確認し、いろいろな解答が出てくるのを想定してクイズ文を作成しておきますが、えてしてそんなことがあるものです。
例2 これも前回の事ですが、ある神社の創建年時が案内板によって2種類の記載があるのを発見しました。どちらかが誤記のようですが、これをクイズにしない手はない、と喜んでクイズにしたのです。しかし、後で参加者の方から指摘があり、なんともう1種類、違う年時の記載があった、というのです。慌てて確認に行き、急遽そちらでも正解にしました。
こんな感じで採点作業はすすんでいきます。こうやってみると大変そうですが、非常に面白くもあります。迷答、珍答におもわず笑ってしまったり、見事にひっかかってくれてニヤリとしたり。途中までは「なかなかいいじゃん」と思ったら、最後の解答で大量減点になったり・・・。「この人が今のところトップだなあ・・・あっ、こっちの方ができてる・・・逆転か・・・」とブツブツ言ってみたり。これも作成の楽しみの1つです。
で、数回ほど確認して、減点数を計算、そしてまた確認、でようやく全順位が確定しました。取り敢えずはまだ私しか知りません。これを清書して、まとめます。そして成績に関するコメントを参加者1人1人にいれていきます。
終了まであともう少し、ここからは皆さんの送ってくれた感想の纏めに入ります。
採点が完了し、順位も確定しました。そしていよいよ、最後の大きな仕事に取り掛かります。・・・そう、感想の纏めです。
皆さんから、私の作ったDRを走ってくれての参戦記を寄せてくれます。筆不精の方は大変かと思いますが、作者がいちばん欲しいのは、皆さんの実際に走られての感想でしょう。ですから、たとえ一言でもいいので書いていただきたいものです。
「楽しかった」という感想はもちろん、アドバイスやご批判も、嬉しいものです。そしてこれらの感想を、是非参加した人皆に読んでほしい、ということで、まとめに取り掛かるのです。ですから、全員の感想を、ほとんど原文のままで纏めていきます。
ここからまた、PCと向き合う毎日が始まります。最近はメールでいただくことも多くなりました。これは私の手間を激減させてくれます。ですから、これからもなるべく、メールでいただいたほうが、より早く皆さんに読んでもらえることでしょう。しかし、郵送でいただいたものもおざなりにはしていません。誤字や文章としておかしいものは修正しますが、あとは忠実に原稿のままワープロ打ちをしていきます。
レイアウトやデザインに一番時間を取られますね。そしてコメント。ここでは、成績面でのコメントはなるべく書きません。それは成績発表の時に既に書いていますので、ここでは皆さんが楽しんでくれたことや苦しんでくれたことに関することについてコメントをいれるようにしています。そして、自分なりにその感想を読んで感じたことを素直に記していくよう、心がけているのです。
こうして、感想纏めは完了。最後に文章チェックをして、誤字脱字を修正したのちに、印刷。そしてコピー。総数は200枚以上になるでしょうか。製本作業(これも結構大変なのです・・・)、ページ落ちや順番に間違いがないか、の製本チェック、宛名書き、封筒詰め。そして郵送します。
郵便局に両手一杯かかえて持っていき、送料を支払った次の瞬間の、何ともいえない達成感と安堵感。これはDRを作成した方でないとわからない感覚でしょう。・・・ようやく終わりました・・・。
で、この後の楽しみ・・・それは、皆が走った後のコースをもう1回、通しで走ってみることです。皆の感想を思い出しながら走るのはまた楽しいもの。そして、作成時からの季節の移り変わりを感じるがまた、いいのです。
最後になりましたが、私のDRの感想は、参加者のお名前を、ちょっと凝ったデザインで紹介しています。というのも、少し話はそれますが、私は前から映画とかドラマの前後に流れる、あの出演者名やスタッフ名のテロップのデザインに興味があります。大体は明朝体とかの面白味のないものですが、時として非常に凝ったデザインのものがあり、それを発見するのがひそかな楽しみなのです。
私は、自分の作ったDRは、1つの「物語」としても捉えています。感想を見ると、その辺の映画やドラマに負けないくらいの「ストーリー」があります。もちろん出演者はエントラントの皆さん。脚本も兼ねていますね。作成者は、さしずめ原案作成、撮影、編集、総監督、といったところでしょうか。私が原案を作り、クランクイン。それをもとにエントラントがのびのびと演技してくれて、走行期間はさしずめ撮影期間、といったところでしょう。クランクアップ(締切)後、監督が編集し、公開(感想発送)、といった具合です。まさに映画やドラマと同じですね。
こんな理由から、エントラントの皆さんに敬意を表して、映画やドラマと同じような「テロップ」風にお名前を紹介しているのです。
こうして、今回も私のオリジナルDRという「物語」が幕を閉じました。出来映えは?・・・監督の演出力を上回る、エントラントさんの見事な「演技」が、きっと感動を与えてくれることでしょう。
「オリジナルDR作成の舞台裏」 完