| Good-by!! ROVER |
別れることがなければ、めぐり逢うこともできない。
西洋のことわざ より
2003年 3月。諸事情により、ROVERを手放す事になりました。
1台目の216GTIで7年、2台目の216GTIが3年、ということで、ちょうど10年目にあたります。長いような、短いような10年でした・・・。
いよいよ、その日がやってきました。入念に洗い、中のものを取り出します。もともとがあまり整理整頓していなかったこともあって、様々なものが出てきました。携帯電話の充電用ソケット(・・・シガーライターに差し込んで使ったけど、そういえばこれをやって携帯が壊れたから2度と使っていないなあ)、成田山のお守り(1台目が納車された時にお祓いをしてもらった時のだけど・・・お陰様で2台とも事故で廃車、という結果にはならなかったし・・・これは次のクルマにも置いておこう・・・)、山ほどあるガソリンスタンドの領収書、等々。ついつい思い出に耽る物が出てきます。ちなみに、小物入れなどに入れっぱなしで忘れていた現金2千数百円も出てきました。(ちょっとラッキー(^^)v)
車内には車検証入れ以外、カラッポになりました。いよいよ買取店さんに持っていきます。最後にもう1回、自宅玄関前に横付けして、最後のお別れを惜しんだ後、出発。
いつものように・・・何事もないかのようにROVERは軽快に走っていきます。シートのフィット感、風切り音、エンジンノイズ、車内にほのかに漂う本革シートの香り・・・ここにきて、急に手放すのが惜しくなってきました。できれば最後にもう1回、このクルマでロングドライブしてみたい・・・
でももう自宅に引き返すことはできません。・・・後ろには、妻が運転するクルマ(ROVERに替わって我が家が新しく迎い入れたクルマ)が従いてきています。
買取店近くのスーパー駐車場で妻子は買物ついでに待っててもらい、私1人が買取店に向かうつもりが、いつもほとんどROVERには乗ることのなかった子供が「乗りたい」というので、結局全員で一旦店に向かうことに。店まで僅か100m、ROVERでいく家族ドライブです。
店に到着。妻子はそのまま歩いてスーパーに戻り、私1人で手続きをすませます。買取店さんも、私の愛情を酌んでくれたのか、私の希望を少し上回る金額で買い取ってくれました。この、ROVERが我々に残してくれたお金は、そのまま次のクルマのアルミホイール代に充てるつもりでいます。次のクルマも、今後何年も大切に乗り続けることと思いますが、ROVERが形を変えて、この先ずっと足元から支え続けてくれることでしょう。
譲渡証明書に印を捺し、これで完全に私の手から離れてしまいました。すべての手続きを終えて買取店を後にします。振り返ると、そこには見慣れたタヒチブルーのROVER216GTIが、春の始まりを感じさせるうららかな陽射しに輝いていました。
この先、私がROVER車のハンドルを握ることは、おそらく無いでしょう。しかし、ROVERと共に過ごした10年は、今後も含めた私の車遍歴の中でもひときわ輝いていた頃として記憶されることは間違いないと思います。普段の足に、趣味のドライブラリーに、と常に私とともにあり、またRCOCという仲間に巡り合わせてくれたROVER、私に色々な素晴らしいものを運んできてくれました。・・・感謝、感謝です。
