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四十六

住所松山市二番町2-7-6 村井ビル1階

2005/05/05(Thu) 晴れ

繁華街からちょっと外れた場所。日本酒は50~60種類あり、愛媛の地酒は7~8種類。日本酒は1杯60ml。焼酎は20種類程用意されている。

最初は尾根越えて(純米、城川)、長芋鉄板焼き、出汁巻き玉子。尾根越えては青リンゴのような非常に仄かな上立香。スーっと入り、盛り上がりながらキレ込み、上立香と同じ含み香が鼻腔に抜ける。甘口なのだが、味の抜けは良い。箸休めとしても、メインとしても楽しめる酒だった。長芋鉄板焼きは長芋と玉子の生地を焼いたもの。カツオ節、ノリ、ポン酢がかかっている。生地は軽く、少し半生のジャリとした食感が残っている。玉子の甘みを伴った長芋の味が前面に出ているが、カツオ節がちょっと多過ぎる。生地が淡白な味わいだった為、ほんの一摘み、薬味程度で十分だと思う。出汁巻き玉子は玉子焼きに近いスタイル。箸で切っても、汁は流れ出ない。しかし、生地はしっとりとしており、玉子の甘みが全面に出ている。出汁は玉子を下支えするように脇に隠れていた。

次は寿喜心(純米)、イワシの酢〆、じゅん菜。寿喜心はスっと入り、酸味を伴い、軽く盛り上がり、微かに辛みがジンジンしながら、少し早めにフェードアウトする。香は尾根越えて以上に仄か。料理を軽くリセットする酒だった。イワシの酢〆は抑え気味の酢加減。血合いの濃い味がメインで、酢は甘くなく、後味に少し感じる程度。個人的には酒のつまみに丁度良い味付けだった。じゅん菜の三杯酢も抑え気味。じゅん菜の滋味が前面に出ていた。

森の翠(無濾過生原酒)、馬刺し。森の翠は生原酒の為か、少しトロっとしており、青リンゴ系の上立香も少し強め。軽い酸味があり、少し硬い口当り。スッと切れ込み、フェードアウトし、鼻腔に青リンゴの香が抜ける。キレは良いが、味・香が少し強い為、前の料理をリセットするというより、別の味を割り込ませるような感覚だった。馬刺しは半冷凍。殆どが赤身だが、僅かに入った脂身が少しずつ溶けながら、口に広がる。その甘みの中、最後に赤身の淡白な肉の味が現れる。薬味のニンニクは、肉の味を塗り潰してしまう為、ニンニクを使わず、ゆっくり口の中で転がすのが良いと思う。

最後は千代むすびのこなき純米、鯨の竜田揚げ。こなき純米は穏やかな口当り。静かに盛り上り、少し溜めがあった後、ゆっくりと切れ込む。微かに青リンゴ系の揮発性ある香がする。鯨は繊維質だが、柔らかい肉質。魚の血合いと牛肉の中間のような味。敷き紙は油を結構吸っていたが、それ程、油っぽくはなかった。

女将さんに大まかなイメージを告げれば、適当な酒を紹介してくれる。酒+食事というよりは酒+肴の感覚で、じっくり呑むのが良いと思う。

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