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福泉寺

住所遠野市松崎町駒木

2003/10/10(Fri) 晴れ

伝承園から約1km、福泉寺に辿り着く。参道の奥の龍宮門は現代の作。ガッチリとした下層に上層が載っているだけのような構造。高さはそれ程差がないが、幅は、下層が上層の2倍程ある。龍宮門の奥、下枝を掃ったヒョロ長い赤松並木に挟まれた参道を通り、仁王門の前に出る。仁王門も現代の作。阿像(右側)が3.5頭身、吽像(左側)が5頭身程のズングリとした体形で、ねぶたの絵のようなデフォルメされた像だった。

受付を済ませ、本堂に向う。本堂の5.5m程奥に、像高70~80cmの不動明王が祭られていたが、薄暗くて詳細は不明。本堂の右側には、本堂と繋がった小さな堂宇があり、像高30cm程の仏像が8体安置されていたが、何れも現代の作。本堂奥の愛宕堂は扉が閉まっていた。

曲りくねった舗装道の坂道を上ると、多宝塔の前に出る。途中、左側の斜面に紅葉が10本程あった。色付きは20~60%程度だが、それなりに鮮やか。多宝塔は1982年の建築。拝観は外観のみ。北方領土返還を祈願、建立したとの事。何となく寺単位でやる祈願でもないような気がする。多宝塔の周囲にも紅葉が数本あったが、色付きは30%程度。ロケーションのせいか、多宝塔の背後にあるものが綺麗に見えた。尚、多宝塔手前の道端に、ピーク過ぎの紫色の紫陽花が2株咲いていた。他の場所でも、同様の紫陽花を数株見かけた。この地方では普通なのだろうか?

多宝塔隣りの大観音堂は近年の建築。像高17m(5丈6尺)の観音像は20m程奥に安置されている。距離はあるが、外光が入り、明るい為、それなりに見易い。螺髪のみ、青に彩色されているが、非常に鮮やか。最近修復されたものと思われる。5頭身のややズングリとした体系。U字形の長い顔で、大きな鼻が特徴。薄目を開けたような切れ長の目は少し釣りあがっているが、全体的に脱力したような表情をしていた。大観音堂の隣りには池があったが、オレンジ色の欄干のコンクリートの反り橋がかかっており、ちょっと毒々しい。その奥に、針のような杉木立が見え、それなりにロケーションが良いだけにちょっと残念。尚、大観音堂からは山に囲まれた遠野の田園風景が見え、長閑な感じだった。

屋根の付いた坂道を下り、五重塔の前に出る。その手前に毘沙門堂があったが、扉が閉まっていた。五重塔は1991年の建立。無彩色だが、木が少し黒くくすみ、落ち着いた感じ。外観のみだが、柵が四方にある石段の直ぐ手前にある為、比較的近付いて拝観できる。ただ、その為か、少し小ぢんまりした印象を受けた。尚、こちらも北方領土返還を祈願したものだった。

境内を囲む木々は、杉が大半で、紅葉はチラホラ見られる程度。トンボが飛び交い、それなりに長閑な感じだったが、現代の建築物が目立ち、あまり趣は感じられなかった。

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