このページはネタバレを含んでいます…が何を今更…。
あらすじ
ウィルゲムはグエンをはじめとする地球側の交渉団を乗せ月へと向かっていた。
その中にはミドガルドにディアナを連れ去られ、それを追うハリー・オードがキエル
と共に同乗していた。
ウィルゲムのブリッジにはディアナからの暗号通信が届く。
ジャンダルムから脱出したディアナとレット隊のキャンサー、ムロンは月へと向かう
シャトルを確保するためムーンレィスの農業発祥の地、小惑星ミスルトゥにいた。
月の統治システムの中で武門をつかさどる一族、ギンガナム家の大将ギムは
地球帰還作戦に伴う混乱を「本物の戦」をはじめるための好期と感じていた。
ミスルトゥを巡っての攻防戦のなか、ウィルゲム、ギンガナム軍、ロランたち、
そしてハリー、それぞれの思惑が交差する。
戦を望むだけのギンガナム軍の攻撃の中、ミスルトゥは月のフォンシティへの
落下高度をたどる。
ロランは故郷の人々を救うため、託されたもの、天を灼く剣である二本の核弾頭を
使用し、ミスルトゥを粉砕する。
その時ギンガナムのもつMSのヘッドと∀は奇妙な呼応現象を起こすのだった。
ウィルゲムは冬の宮殿の管理者でありもうソレル家を支えるもう一つの一族
メンテナー家であり、ディアナ不在の月での実権を握るアグリッパとの交渉に
赴こうとしていた。
ウィルゲムと合流したディアナはアグリッパと対することを望む。
ギンガナム軍の暴走が更なる混乱を招き、月の首都ゲンガナムはミリシャと
マヒローたちがにらみ合う緊張状態となった。∀の「蝶」への覚醒を恐れる
アグリッパは∀とターンXとを戦わせ、つぶしあいを狙う。
ターンAとターンXとが戦う中、白の宮殿でもキエルとディアナ、
二人ディアナの登場に事態は動き、アグリッパは冬の宮殿の方へと逃げ込む。
捉えられたアグリッパの前で、ディアナは黒歴史の事実を全ての人に公開する。
そうすることで、過去の過ちを繰り返すことを避ける事を望んでくれることを信じて。
しかしそれは戦いを望むもの、文明の進歩を望むものにとっては逆効果であった
かもしれない。
黒歴史の真実の前に、月の統治システムすべてに不審を抱いたミドガルドは
アグリッパを撃ち、ディアナも亡き者にしようとするがそれを阻まれる。
後がなくなったミドガルドは冷凍睡眠する人々の眠る冬の宮殿の中で砲撃を
行おうという愚を冒すが、それを謎の力の発動した∀が阻止する。
文明を滅ぼした∀の真の力を目覚めさせてしまった、その事実の大きさに狼狽する
ミドガルドはハリーによって裁かれるのだった。
グエンは黒歴史の技術に魅せられ、戦への欲求にくすぶるギンガナムと手を結ぶ。
グエンの誘いを断り、ターンXとの戦いの中命からがら脱出したロランは、月に残る
ディアナたちと共に再び地球へと向かう。
膠着状態に陥っていた、ディアナカウンターと地球人との戦いに
現れた異分子、ギンガナム軍は全てを焼き払おうとしていた。
ギンガナム軍に対するため、ディアナはディアナカウンターへと帰還し、
ここにミリシャ、ディアナカウンターの連合が生まれる。
最終決戦の前、最強のターンXに対抗するためには取り戻した∀にはロランの
コア・ファイターと合体しなければならない。
しかし、ジョゼフはみずからの意地を通そうとする。
無尽に暴れ回るターンXの前にジョセフが窮地に立たされる時、ハリーたちの
強襲により、ロランは∀による最期の出撃に赴く。
人が安心して眠れる、そのためには戦いを終わらせなければならない。
ロスト・マウンテンで戦う二つのターンタイプ、月光蝶システムを塔載した二機の
MSが戦えば地球の文明は再び封印され黒歴史を繰り返してしまうかもしれない。
ロランは戦う、黒歴史を繰り返させないために。
ターンタイプが相打ちになり互いの月光蝶に包まれる中、脱出したロランは
ギンガナムに剣での戦いを挑まれる。
覚悟を決めたロランが強烈な打ち込みを続ける中、ナノマシンの繭糸がギンガナム
をも包み込む。
二つのターンタイプを包むナノマシン、それは蝶の繭のようであった。
戦いが終わり、月と地球に新しい時代が始まろうとしていた。
「月の女王」は再び月へと昇り地球と月の友好のために尽力をつくすだろう。
そして「女王に似た女性」は…。
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感想
こちらも気になるシーンのみ、の
前に一言、今回のはあらすじ書くの難しいですねー。
で、「地球光」ではちょっとテンポが速すぎるかな、というか一つ一つのシーンが
ポンポンポンと行き過ぎる割にその密度がすごすぎるものだから結構把握が
難しいのではないか、と思ったのですが、「月光蝶」では何といいますか、シーン
に「豊かさ」を感じてしまうのであります。
密度に余裕があるといえばそうなんですけど、地球光だとTVで「1」のテンポの
シーンが「0.7」のテンポでやってる感じがあったのですが、割と「1」にちかいな、
いや、それよりも増してじっくり見せてる部分もあるし、という感じで。
では細かい部分で
心意気の気持ちいい人達
レット隊の二人、ミスルトゥ攻防戦までの出番なんですが、この人たちが本当に
「ディアナ様」を敬愛している様がフィルム中から伝わる感じがして、とても気持ち
いいですね。
ラストのフラット内での宴会なんかでも、本当は二人はそのまま宇宙を漂うか、
地球に落ちてしまうかという悲惨な最期を想像する状況なのですが、ディアナが
無事に月に着けそうなこと、そのことがただ嬉しくて喜んでる。
ディアナもそんなふたりの気持ちが伝わるからロランたちの救援が来た時
「あなたたち二人と同じくらい、信頼の置ける者たちです」
という言い方をもするのだろう、と。
いや、えらい人が忠誠を誓ってくれる人達に対する細かい気遣いがあるな、と。
ミドガルドの狼狽
∀の月光蝶を自分が目覚めさせてしまった、その事実に驚愕しブリッジから
あてもなく逃げ走る様、この何かからの逃走シーンそのものがミドガルドの
狼狽を示しています。
前半のコレンのアイデンティティの崩壊に近いものがありますね。
ミドガルドも彼なりの信義があって黒歴史を隠していたアグリッパを射殺し、
ディアナへの罪を追求したのに、その自分が黒歴史の元凶を呼び覚ましてしまった
ことで、彼の混乱ぶりが如何ほどのものであったか。
ビッグD作戦
ルジャーナのボルジャーノ候の立てたディアナカウンター必殺(?)作戦。
その内容はディアナカウンターの戦艦を全軍で包囲し、そこで決死の晩餐を
ひらくこと。
ある種の無抵抗作戦であり、補給の難しいディアナカウンターに対する痛烈な
心理攻撃でもあり、ホレス氏ではないけどボルジャーノ候のセンスはいい。
牛の丸焼きを強奪するディアナカウンターも面白い。
グエンの視線
ジョゼフたちがウィルゲムに乗り込むシーンで地球光のリリの主観視点と同じように
グエンの主観視点モードがあったりする。ギンガナムと手を組んだグエンを責める
ジョゼフを懐柔しようとする言葉を紡ぎながら、その視線はロランの方をさまよう。
ここでもブルーノ、ヤコップの立ち回りが脱出を可能にするのだけど、
この二人はおいしいところで自分のために上手く立ち回ってるのがいいですな。
もっとあるけど、「月光蝶」の方はTV後半ってやっぱり面白いなー、ということを
再確認するばかりでした。
もっと細かいこと
クワウトル王のエピソードがなかったことで、(女)王の死、や剣での戦いの経験
についてちょっとセリフが違っていました。
ソシエは「女王はそんなものを求めるの」と驚嘆するし、
ロランは「(剣での戦いの経験は)ありません」、ギム「それは残念」
と。
もう少ししてからもう少し整理するかも。