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Life in Bone, Life with Bone, and...Life from iPS.
岐阜大学大学院医学系研究科 組織・器官形成分野

「みんなで見る夢は現実になる(by オノヨーコ)」

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時々更新するなんとなくブログ

けんのひみつ日記/iBoneクラスタ構築記録


わたしたちの現在の目標は、再生医療の実現です。再生医療実現の基礎となる生命現象において、最も重要な要素が「細胞」と「形」だと思います。近年の生物学は分子の事ばかり論じていて、細胞間相互作用が創発する、組織や器官レベルの「形」を少し軽視しすぎているのではないかと思います。わたしは、生物を分子の集合体としてではなく、もう少し巨視的な視点から、細胞間相互作用の集合体として見る必用があるのではないかと考えます。細胞と細胞の相互作用の結果が、私たちの持つ「形」なのです。

たとえば、骨はからだの中で、最も「形」との結びつきが強い組織のひとつです。わたしたちは、普段生活している時、骨についてあまり意識しません。私は東京理科大学で働いていた時に、理工学部の菊池先生とともに、外部の力学環境に適応するという骨の生きた営みをシミュレーションするコンピュータプログラム「iBone」を開発しました。細胞間相互作用を数式化して、計算機によるシミュレーションによって、骨の構造をつくり出すという試みをしました。

また、親知らずから細胞を取り出して、さまざまな組織の再生に応用できる細胞資源として利用するための研究もしています。最近は、親知らずが生えてきても虫歯になってしまうことが多い上、前の歯とぶつかって炎症を起こしたりするので、若いうちに親知らずを抜く人が増えています。しかし、そうやって取り出された、若い親知らずは医療廃棄物として年間30万本も捨てられています。この親知らずの中にある幹細胞をいかに有効利用して、再生医療に役立てるかについて、現在精力的に研究を進めています。

近況:われわれの250サンプルにおよぶ歯髄細胞コレクションのなかに、めずらしいヒト白血球抗原を持つ細胞が見つかりました。これらの細胞は、他人に移植した場合でも免疫拒絶を受けにくいと考えられ、誘導されたiPS細胞は、多くの人に移植できる可能性があります。


手塚研究室で行われている研究プロジェクト

私たちの研究の概要を紹介します。シミュレーションから親知らず歯髄幹細胞バンクまで、幅広いテーマが存在します。


iBone

iBoneは、東京理科大学の菊池先生と共同で作った骨の形態シミュレーションです。複雑な構造を持つ骨の形状を力学環境ごとコンピュータで再現して、医療への応用を目指しています。分野をこえて、いろいろな方々と交流できるのも、このプロジェクトの面白さです。革新的すぎるせいか、いろいろ苦労が絶えませんが、未来を目指す新しい種類の研究として育てて行きたいと思っています。


生理学のページ

以前、理科大基礎工学部で担当していた生理学の授業のために作ったページです。思えば、この講義で生理学を分かりやすく教えるために、コンピュータシミュレーションを作ったのが、iBoneのはじまりでした。


複雑系の生物学

東京理科大学生命研で多田富雄先生に出会った事が、複雑系に興味を持つきっかけでした。生物は複雑に見えますが、生物を構成する要素は、遺伝子を含めてむしろシンプルなのではないかと思います。


けんのひみつ日記

研究者は研究の事だけ考えていれば良いと言う時代ではありません。ひとりの科学者として生きて行く上で、いろいろな事を考えたり、苦しんだりします。そんなよしなし事を、書き連ねています。


いろいろリンク

岐阜大学医学部 科学技術振興機構 学術振興会 厚生省 サイエンスポータル Osteologia Visible Human Project Skeletal Gene Database 理科大生命研 ECM02写真集(タクラマカン砂漠)