
Xアメリカの東海岸で開かれる医学会に出席したときの話だ。飛行機の中で小説でも読もうと、ロバート・ラドラムの最新作を買い求め、 いつものように、見返しに名前と住所を書き込んだ。そしてジャンボ機が離陸するとすぐさま、ラドラムのアクションと策略に満ちた世界に没頭した。
X飛行機はやがてフロリダのカンパ国際空港に近づき、着陸態勢に入った。私は着陸するまでに読み切ってしまおうとがんばったが、 結局、13ページ残ってしまった。すでに読み終えた522ページを持ち歩くのも面倒なので、残ったページを破り取って上着のポケットに入れ、あとは機内のシート・ポケット に突っ込んだ。そして、ホテルに向かうタクシーの中で、胸躍る最終章を夢中になって読みついだ。読み終えたときには、思わずほっとため息をついたものだ。
Xさて、ロサンゼルスの自宅に戻った直後のことだ。一息入れていると電話がなった。時刻は午前1時。「ショー先生ですね?」と緊迫した 男の声が耳に飛び込んできた。「こんな時間にお電話して申し訳ありません。今、ニューオーリンズは午前3時です。でも、ぜひ教えていただきたいんですよ。あの本の結末が どうなったのか!」
X 地球は、恐るべきバガーの二度にわたる侵攻をかろうじて撃退した。捕えた人間を情容赦なく殺戮し、地球人の呼びかけにまるで答えようとしない 昆虫型異星人バガー。彼らとの講和は決してありえないのだ。バガーの第三次攻撃にそなえ、優秀な司令官を育成すべくバトル・スクールが設立された。 そこに入校したエンダーは、コンピュータのシミュレーション・ゲームから、無重力戦闘室での模擬戦闘まで、あらゆる訓練で最優秀の成績をおさめるが。 天才少年エンダーの苦難にみちた成長を、スリルと興奮にみちた筆致で描き、ヒューゴー、ネビュラ両賞受賞に輝く傑作長編。
X 読め、って感じ。ラストの「落ち」は、若干見え見えだけど、あとは全く素晴らしい。エンダーの少年時代の話を永遠に読んでいたい。エンダーの苦悩は泣かせます。続編の「死者の代弁者(上・下)」、「ゼノサイド(上・下)」も絶対読んでね。 因みに「死者の代弁者(上・下)」1986もヒューゴー、ネビュラ両賞受賞です。私はこの本、2冊持っています。
X 冷戦終結後も、ゲームはつづいていた。ファウラー新大統領の密命を受けて、中東和平実現の奇策を胸に世界を飛び回るジャック・ライアン。 が、このとき砂漠の片隅では、二十年前の不発核弾頭を入手したテロリストによって史上類のない核テロが仕掛けられつつあった。スケール ますます雄大、巨匠が新領域に踏み込んだ超大作。
X 宗教界の歴史的和解によって、中東に人類悲願の平和が実現した。しかし、その平和を偽善と受けとめ、スーパー・ボウルを標的としたテロリスト たちは、無謀にも核テロを実行に移した。未曾有の惨劇は、ふたたび米ソの対立をまねき、世界を破滅の淵に立たせる。疑心暗鬼が恐怖を生み、 「恐怖の総和」が世界を動かしはじめた。
X 1500ページの大作。超緊張、全面核戦争一歩手前の、最後の300ページは息も出来ません。トム・クランシー版まじめな「博士の異常な愛情」かな。トム・クランシーは本書と「日米開戦(上・下)」が最高ですね。ニッポン頑張れ、アメリカ汚いぞって感じですが、読んでね。
X どこから見ても風采の上がらない英国情報部のチャーリー・マフィンは、KGBヨーロッパ・スパイ網の責任者ベレンコフを逮捕したこともある腕ききだが、部長が交替してからは冴えない立場に追いやられている。 折しも、ベレンコフの親友カレーニン将軍が西側に亡命を望んでいるとの情報が入った。チャーリーはどこか臭いところがあると警告したのだが。ニュータイプのエスピオナージュ。
Xフリーマントルは外れがありません。どれを読んでも本当に面白い。スパイものの入門書ですね。まあサラリーマン・スパイのチャーリー・マフィン・シリーズがお勧めです。現在、多分8冊までが、新潮文庫から出ています。 最近発刊のおすすめは「嘘に抱かれた女」です。素人の気まぐれで・・・。
X 薄汚れたコンクリート・ブロックと有刺鉄線とによって東西に引き裂かれたベルリン。リーマスは再びこの街に足を踏み入れた。 任務失敗のため英国諜報部を追われた彼は、東側に多額の報酬を保証され、遂に情報提供を承諾したのだ。だがすべては東ドイツ 諜報部副長官ムントの失脚を計る英国諜報部の策謀だった。執拗な尋問の中で、リーアムは巧みにムントを裏切り者に仕立て上げる。 行手に潜む冷酷な陥穽を、その時は知る由もなかった・・・・・・。非情な謀略の世界を息づまる筆致で描破し、英米ミステリ界の 最優秀長編賞を獲得したスパイ小説の金字塔!
X 素晴らしい。恐ろしい冷酷な伏線。気づいてしまうことに恐怖を覚えます。こんなに冷酷なことが人間に出来るのか。何度読んでも新しい発見、新しい伏線がある。私はこの本、3冊持っています。
X 作家のニューマンは、マフィアの大物カールが殺人を犯す現場を偶然目撃してしまった。彼は警察に行き、裁判で証言することを確約して帰宅した。が、そこに待っていたのは、縛られて全裸で横たわる妻と、 証言の撤回を求める脅迫電話だった。一度は脅迫に屈し証言を翻したニューマンだが、やがて屈辱感の中で自ら銃を取り、カールへの反撃を誓った。
スペンサー・シリーズの著者が鮮烈なタッチで描く男の壮絶な復讐劇。
X私立探偵スペンサー・シリーズでおなじみのロバート・B・パーカーの著作です。スペンサー・シリーズのようなハード・ボイルドではなく、非常にメロウな作品にしあがって います。そのへんが男の生き様をある意味で表現しています。是非読んで下さい。ちなみにスペンサー・シリーズは、これから厳しい冬が来ることがわかりきっており、少年を厳しく鍛える「初秋」がおすすめです。
X ある雪の日の夕方、借金を苦にして自殺した両親の墓参りに向かうため、ハンク・ミッチェルは兄とその友人 とともに町はずれの道を車で走っていた。途中ひょんなことから、彼らは小型飛行機の残骸とパイロットの死体に出くわす。 そこには、440万ドルの現金が詰まった袋が隠されていた。何も危険がなく誰にも害が及ばないことを自らに納得させ、 三人はその金を保管し、いずれ自分たちで分けるためのごくシンプルな計画をたてた。だがその時から、ハンクの悪夢は はじまっていたのだった。スティーヴン・キング絶賛の天性のストーリー・テラー、衝撃のデビュー作。
X転がりだした石、崩壊しはじめた世界は誰にも止めることができない。キングがTVで、スミスと シンプル・ブランについて対談した番組が放送され、本国では即日完売の傑作。
X 12年間の刑務所づとめを終えて、出所したばかりのトロイは、うまい話をもちかけられた。ロサンゼルスの大物麻薬業者のブツを強奪する計画だ。警察に通報される心配はないし、儲けは大きい。トロイは少年院時代からの仲間 −金のためならば放火や殺しも辞さないディーゼルとすぐに頭に血がのぼるコカイン狂いのマッド・ドッグとともに計画を実行するが・・・。非情かつ暴力的に、しかも独自の視点で犯罪者を描く、話題の長編。
X エドワード・バンカーは、少年時代から窃盗と麻薬密売を繰り返し、10代でサンクウェンティン刑務所に送られ、刑務所内で活字の魅力にとりつかれた。マリオン刑務所内で執筆されたデビュー作「ストレート・タイム」は、ダスティン・ホフマン主演で映画化された。 また、黒澤明原案の「暴走機関車」の共同脚本執筆と出演、更には、タランティーノの「レザボア・ドッグス」のMr.Blue役でも有名。
X 圧倒的なリアリティに溢れる、最高のクライム・ノヴェルの1作。読者は、犯罪に嫌悪感を抱きながらも、感情移入を始める。ただし、安易なクライム・ヒーロー物になる訳は無いのである。さて・・・。
X KGBの命を受けて破壊活動を繰り返すテロリスト、フランク・バリィ。彼の暗殺を決意した英国情報部は、その実行者にバリィ のIRA時代の戦友ブロスナンを選ぶ。だが彼はフランスの警官射殺の罪により、絶海の孤島で終身刑に服していた。 釈放を条件に暗殺を請け負わせるべく、情報部はIRAを引退したリーアム・デヴリンにブロスナンの説得を依頼するが。
「鷲は舞い降りた」のデヴリンが再び活躍するヒギンズの傑作長編。
X今更語るべきことはありませんが、あのジャック・ヒギンズです。「鷲は舞い降りた」が出てくるのが あたりまえなので、「テロリストに薔薇を」を推薦します。ヒギンズものは全てそうですが、かっこいい話しです。ブロスナンは、厳戒体制の 敵方の将軍や首相の部屋に侵入し、机の上に一輪の薔薇の花を置き、去るという行為をあえてするので有名な男として描かれています。そして あの「鷲は舞い降りた」で、泥だらけになりながらバイクを飛ばしたリーアム・デヴリンが再登場します。
X FBIアカデミイの訓練生スターリングは、九人の患者を殺害して収監されている精神科医レクター博士から<バッファロウ・ビル事件> に関する示唆を与えられた。バッファロウ・ビルとは、これまでに五人の若い女性を殺して皮膚を剥ぎ取った犯人のあだ名である。 「こんどは頭皮を剥ぐだろう。」レクター博士はそう予言した。不気味な連続殺人事件を追う出色のハード・サスペンス。
X 皆さん、ご存じの「羊たちの沈黙」です。まあ、有名なんでこれにしましたが、「ブラック・サンデー」:新潮文庫、「レッド・ドラゴン(上・下)」:ハヤカワ文庫、も良いですよ。因みにどちらも映画化されています。 「ブラック・サンデー(映画)」は面白いですが、「レッド・ドラゴン(映画)」はダメです。
X 恐ろしい闇の力を秘める黄金の指輪をめぐり、小さいホビット族や魔法使い、妖精族たちの、果てしない冒険と遍歴が始まる。 数々の出会いと別れ、愛と裏切り、哀切な死。全てを呑み込み、空前の指輪大戦争へ。旧版の訳をさらに推敲、より充実して読みやすく美しい、待望の「新判」。
Xトールキンの生誕100年を記念し、出版された、「指輪物語」の新訳です。文庫判は全9巻で、読み応え充分。B5判の大型愛蔵版は全3巻、A5判のハードカバーは全7巻です。
X多くは語りません。とにかく読んで下さい。永遠に読み続けていたい物語です。装丁も素晴らしい。

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