The Art of STEPHEN KING

日本語で読めるスティーヴン・キングの著作
作品のストーリーに触れる場合があります。くれぐれもご注意のほど。

スティーヴン・キングのホームページ作成に伴い、現在再読中です。
読後次第順次更新いたしますので、完成までしばらくお待ち下さい。


BLUE BUTTON グリーン・マイル
 The Green Mile
 ISBN4-10-501904-X 初版:2000/01/30 翻訳:白石 朗 新潮社

 奇跡が始まる。死刑囚舎房で。
 死は呪いか。生は奇跡、か?キング感動の傑作。

 ときは大恐慌時代、アメリカ南部。コールド・マウンテン刑務所では死刑囚が最後に歩くリノリウム張りの通路を「グリーン・マイル」と呼んでいた。
 不思議な鼠と巨漢の黒人死刑囚をめぐる、奇跡と恐怖、癒しと救済の物語。
 あのキング感動の傑作が、新潮文庫(全6巻)から愛蔵版の一冊本になりました。

BLUE BUTTON いかしたバンドのいる街で ナイトメアズ&ドリームスケープスT
 NIGHTMARES & DREAMSCAPES
 ISBN4-16-318980-7 初版:2000/02/10 翻訳:永井 淳 他 文藝春秋

 覚悟はよろしいですか?
 ページを開けば最後、恐怖の帝王謹製、11発の恐怖番弾による絨毯爆弾が開始されます。
 逃げ場はご用意しておりません。
 大短編集「ナイトメアズ&ドリームスケープス」、前半戦の開始です。

 スティーヴン・キングの3冊目の短編集 "NIGHTMARES & DREAMSCAPES(1993)" の翻訳の第一冊目である。収録作品は「ドランのキャデラック」「争いが終るとき」「幼子よ、われに来たれ」「ナイト・フライヤー」「ポプシー」「丘の上の屋敷」「チャタリー・ティース」「献示」「動く指」「スニーカー」「いかしたバンドのいる街で」の11作品で、その他にキングの「序 神話、信じること、信念、そして『リプリーの信じようと信じまいと!』」というタイトルの序文が収録されている。

 「序 神話、信じること、信念、そして『リプリーの信じようと信じまいと!』」では、キングの作品に頻繁に描かれている「信じる力」と「信じる力が生む力」についての、キング自身の過去の経験や、それに伴い信念となっている事への言及が非常に楽しい。キングは、インタビューや序文等で雄弁に自身についてや、自作についてかたっているが、作品を理解する上で、こういった序文があることは、非常にありがたいものである。

 「ドランのキャデラック」は、エドガー・アラン・ポーの「アモンティリャアドの樽」のパステスィーシュになっている。ドランがアモンティリャアドで、キャデラックが樽なのである。目的を持ち、それを達成するためには、非常に多くの力と努力そして運が必要なのであろう。短編集の性格付けを司る一つ目の作品としては、若干ものたりないような気もするが、最初からトップギアで飛ばす勢いが感じられる良い作品である。

 「争いが終るとき」は、オーソン・スコット・カードの「エンダーのゲーム」「死者の代弁者」「ジェノサイド」やダニエル・キースの「アルジャーノンに花束を」を彷彿とさせる非常に感動的な作品である。天才の悲哀と絶望が感じられる。

 「幼子よ、われに来たれ」は、「チャイルド」「光る目」「スペースインベーダー」等の映画を思い出す。真実を知った者、あるいは真実を知ったと思っている者の勇気と決断の物語である。

 「ナイト・フライヤー」は「事件記者コルチャック」のノリである。因みに鏡のシークエンスが秀逸である。この作品は映画にもなっている。

 「ポプシー」は、小品ながら良い感じである。アン・ライスの「ヴァンパイア・クロニクルズ」や、「ラムジー」の仔羊と牧羊犬のような印象を受ける。現代の文明や技術に迎合し、生き残る闇の存在が嬉しくも悲しい。

 「丘の上の屋敷」は何とも形容し難く、理解し難い。

 「チャタリー・ティース」は、正に「悪夢と超現実的光景」という原題に相応しい作品だろう。チャタリー・ティースの実在を受け入れてしまうところが何とも興味深い。

 「献示」は輪廻転生やタイム・パラドックスもののような感動をおぼえる。但し、非常に嫌悪感をおぼえる表現が出て来る。

 「動く指」もまた「悪夢と超現実的光景」という原題に相応しい作品だろう。これは果たして悪夢なのか現実なのか非常に気になるのである。

 「スニーカー」は、死者の告発の物語である。「ナイト・フライヤー」もそうであるが、トイレでのシークエンスが秀逸である。「動く指」もそうですが。

 「いかしたバンドのいる街で」は、本作でも語られているとおり、「トワイライト・ゾーン」の1エピソードのようである。果たしてこれは、天国なのか地獄なのか意見が分かれるところであろう。「カイロの紫のバラ」のような感動が味わえる。
 クィーンファンのわたしとしては「ロンドンから先ほど到着したフレディ・マーキュリー」というセリフで十分な感動が味わえる。本作読後は、是非表紙カバーを見直していただきたい。
BLUE BUTTON ヘッド・ダウン ナイトメアズ&ドリームスケープスU
 NIGHTMARES & DREAMSCAPES
 ISBN4-16-318990-4 初版:2000/03/20 翻訳:永井 淳 他 文藝春秋

 恐怖だけではありません。ここにはありとあらゆる物語が詰まっています。少年の日の思い出、スリリングな犯罪、 ゾンビと戦う母親、密室殺人・・・・徹夜の覚悟は出来ましたか?
 キングの大短編集「ナイトメアズ&ドリームスケープス」、これにて完結!
BLUE BUTTON 暗黒の塔W 魔導師の虹
 The Dark Tower IV:WIZARD AND GLASS
 (上) ISBN4-04-791328-6 初版:2000/05/30 翻訳:風間 賢二 角川書店
 (下) ISBN4-04-791343-X 初版:2000/05/30 翻訳:風間 賢二 角川書店
 (上) ISBN4-04-278206-X 初版:2002/05/25 翻訳:風間 賢二 角川文庫
 (下) ISBN4-04-278207-8 初版:2002/05/25 翻訳:風間 賢二 角川文庫

 絶体絶命!!
 暴走するサイコ列車に乗せられた一行に課せられた、シリーズ最大の試練。
 奔放なイマジネーションで紡ぐ、濃密な物語世界。
 キング自ら代表作と語る濃密な物語世界、シリーズ、第四弾!

 キング初の恋愛小説
 愛、裏切り、陰謀、魔術に彩られた、ローランド14歳の壮絶な恋の物語。
 キングのライフワーク、シリーズ第四弾。
 ダーク、そしてマジカルな、キング初の恋愛小説。

 「策を練るがよい、流浪の旅人たちよ!さあ、競技会の始まりだ」
 暴走するサイコ列車に乗せられたローランド一行。終点到着までに謎かけ競技会に勝利しなければ、列車もろとも大爆発の大ピンチ。 残された時間はあとわずか。絶体絶命のガンスリンガーを救うのは・・・・・・。
 恫喝、懐柔、狡猾なコンピュータ・ブレインとの息詰まる駆け引きとめくるめく謎の数々。これぞ代表作の名にふさわしい、 手に汗握る濃密な物語世界が繰りひろげられる。
 キングのライフワーク、待望のシリーズ第四弾。

 「私を愛しているのなら、抱いて・・・・・・」
 最大の危機を乗り越えた一行にローランドが初めて明かしたのは、14歳の頃の壮絶な愛の物語だった。
 過去と未来を見通し、覗く者を虜にすると言われる驚異のガラス球「魔道師の虹」をめぐる血塗られた陰謀の前に、 幼い二人の秘められた恋の行方は・・・・・・。
 六本足の猫、隠された油田、火あぶりの炎・・・・・・。圧倒的な存在感を放つエピソードに彩られ、友情と裏切り、魔術と策略が交錯する、 キング初めての衝撃のラブ・ストーリー。

BLUE BUTTON 骨の袋
 BAG OF BONES
 (上) ISBN4-10-501905-8 初版:2000/07/30 翻訳:白石 朗 新潮社
 (下) ISBN4-10-501906-6 初版:2000/07/30 翻訳:白石 朗 新潮社

 最愛の妻が死んだ。あっけなく。遺された作家は書けなくなり、クロスワード・パズルに没頭する。眼前に甦る甘美な過去、授かることのなかった我が子、妻の手にあった妊娠検査薬。異常な悪夢に悩まされながら、わたしは夫が妻に抱くあの永遠の疑問の前で立ち眩む−−−。
 還ってきた死者たち、忌まわしい歴史、現実を侵犯する悪夢が、運命の地、湖畔の別荘でその姿を顕わしはじめる。壮大なゴースト・ラヴ・ストーリーの切なくも静謐な開幕。

 最愛の妻を亡くした<わたし>は、湖畔の別荘(セーラ・ラフス)で出合った母娘に心惹かれていく。授かることになかった我が子の面影を宿す少女、美しい母親、少女への異常な欲望を露わにする権力者。運命の地<セーラ・ラフス>を中心に、忌まわしい歴史が再び巡り始める−−−。
 現世に生きる者の傍らに、寄り添うように、脅かすように立つ死者たちは、いったいなにを望んでいるのか。感動のゴースト・ラブ・ストーリーの、凄絶なるクライマックス。

BLUE BUTTON ライディング・ザ・ブレット
 RIDING THE BULLET
 ISBN4-901142-38-0 初版:2000/11/03 翻訳:白石 朗 アーティスト・ハウス
 インターネットで2日間に50万人が殺到したダウンロード書籍。過去にない異例の早さで上陸、しかも日本語版となり単行本として刊行。グリーンマイルをも超える感動と人間の闇、恐怖を描いた、キング最高のファンタジー傑作ともいえるだろう。

 母子の深い絆、心の闇、一夜の出来事が青年を追いつめる。そして…。
 舞台はアメリカ・メイン州。大学生のアランは母親が急病で倒れたという連絡を受けヒッチハイクで遠く離れた病院に向かうことにする。この一夜の経験が、自分の人生を塗り替えてしまうことも知らぬまま。ブレット<弾丸>のように疾駆するマスタングとともに、恐怖のスピードが加速する。<恐怖>を軸としながら人間の心の闇を鮮やかに描ききった絶叫ホラーファンタジー。

 ここでは、本書の翻訳出版に伴い、限定先行発売を行った bol.com と ポータルサイト LYCOS が共同で行った『「ライディング・ザ・ブレット」書評コンテスト』で、bol賞を受賞した拙書評を紹介します。
 なお、この書評は文字数が限定されていたた事をおことわりしておきます。(恐らく、舌足らずで、少々判りづらい書評である事をお詫びします。)

 グリーン・マイルは長く辛い人生のメタファ ーでしたが、ブレットは、そのものずばり死 のメタファーだと考えられます。そしてブレ ットへの行列は死の順番待ちの行列であり、 正に断頭台への行進にほかなりません。アラ ンが行列の先頭で母親に怒鳴られ列から出た のは、臨死体験時の「三途の川で親族に怒鳴 られる話」と符合します。とするとバッジは ブレットの乗車記念ですから、死者にこそ相 応しい持物であり、死神の道しるべ的なもの なのでしょう。ですからそのバッジをストー ブが所有していたのも、母のベッドの下から 偶然発見されたのも、必然的な事だったので す。バッジはアランから知らぬ間に母に渡り 、本来の役目を果たしてしまったようです。

BLUE BUTTON ザ・スタンド
 THE STAND:REVISED EDITION
 (上)ISBN4-16-319390-1 初版:2000/11/20 翻訳:深町 眞理子 文藝春秋
 (下)ISBN4-16-319470-3 初版:2000/12/20 翻訳:深町 眞理子 文藝春秋
 今世紀最後にして最高、キングの超話題作、ついに刊行!!
 キング・ワールド集大成

 これを読まずして21世紀を迎えることなかれ
 20世紀の死にざま!!

 
BLUE BUTTON ドラゴンの眼
 THE EYES OF THE DRAGON
 (上)ISBN4-901142-46-1 初版:2001/03/10 翻訳:雨沢 泰 アーティストハウス
 (下)ISBN4-901142-47-X 初版:2001/03/10 翻訳:雨沢 泰 アーティストハウス
 ドラゴンの心を持つ勇敢な王子、ピーター。魔法の水晶を持つ邪悪な魔術師、フラッグ。正義と勇気をかけた闘いが、いまはじまる!
 闇の中に隠された真実。すべてはドラゴンが知っている。

 その日、デレイン王国に激しい雪嵐が吹き荒れた。正義と悪。手に汗にぎる運命の大脱出劇は、はたして成功するのか!?
 脱出不可能といわれる高さ90メートルの「針の塔」。運命の大逆転はあるのか?

 デレイン王国の若き王子ピーターは魔術師フラッグの策略により、父ローランド王殺しの濡れ衣を着せられ、針の塔の頂上に監 禁されてしまう。ピーターの弟であるトマス王子は、魔術師フラッグによるローランド王の殺害現場を、ローランド王が倒した ドラゴンの剥製にされた眼を通して目撃したものの、魔術師フラッグの言いなりになってしまい、王位を継承することになる。 果たしてピーター王子は、針の塔から脱出し、魔術師フラッグの悪行を暴くことが出来るのか。そしてトマス王子の運命は・・・・。

 本書は、キングの娘ナオミ・キングと、ピーター・ストラウブの息子ベン・ストラウブに捧げられた、 ジュブナイル・ファンタジー小説である。とは言うものの、勿論大人にも楽しめる良質のファンタジー小説に仕上がっている。
 物語は、老王ローランドが治世する平和な国デレイン王国を舞台に、ローランドの二人の王子ピーターとトマス、 そしてトマス王子を王位に付け、王国の支配を目論む魔術師フラッグの悪行の物語である。
 内容は、ファンタジーの正に王道を行く、単純明快な上に神話的・普遍的な物語であり、登場人物も単純化されており、 平凡な国王と、賢く美しい王妃、悪い魔法使いに、賢い勇敢な王子と、その対照的な王子などが登場し、読者の期待通りに物語りは すすむのである
 しかし、そこはキングである。物語の所謂枝葉の部分の描写が、微に入り細に入り、キャラクターを見事に構築し、何気なく語ら れた単なるエピソードが、後に重要な伏線となり、読者にカタルシスを与え、感動すらさせられてしまうことになるのである。

 また本書は、キングが物語る一連の「暗黒の塔」シリーズを中心とする連作の一遍であり、さまざまなキャラクターが登場する。 「ドラゴンの眼」では、言わずと知れた悪の代名詞フラッグのデレイン王国における、数百年にわたる悪行の幾つかを垣間見る事が 出来るし、「暗黒の塔」で暗黒の塔を追い求めるローランドは、「ドラゴンの眼」では、老いた王として登場し、またフラッグ探求 の旅に出たトマス王子とデニスは、後にローランドとジェイクによって、安否を確認されることになるのである。
 勿論、そんな事を知らない読者にとっても、この小説は大変素晴らしく、全世界のナオミやベン、そしてかつてナオミやベン だった大人たちにとっても、大変素晴らしい読後感を約束するだろう。

 物語の形態は、暖炉のそばに腰掛けた話し好きの老人が、パイプを燻らせながら、炉端で寝転がる孫たちにせがまれて、物語 を語る。という所謂ストーリー・テリング的な形態をとり、まるで孫たちの反応に従い、または反するように、物語は紆余曲折し、 回り道をし、時系列までゆきつもどりつした上、まるでクリフハンガー的な章立てと、さまざまなプロットやトリックが、素晴ら しい効果とともに、物語を紡ぎあげているのである。

 本書は、現在フランスでアニメーション映画化が進んでいる。という話である。
 また、本書は元々は文藝春秋社で出版準備が進められていたのであるが、諸般の事情で版元をアーティストハウスに変え、 無事出版にこぎつけたものである。
BLUE BUTTON 不眠症
 INSOMNIA
 (上)ISBN4-16-320170-X 初版:2001/06/30 翻訳:芝山 幹朗 文藝春秋
 (下)ISBN4-16-320220-X 初版:2001/07/30 翻訳:芝山 幹朗 文藝春秋
 眠れぬ夜、薄闇の街角で、なにかがそっと立ち上がる。
 その姿は町を襲う巨大な災厄の前ぶれだった。だがそれに気づいたのは70歳の老人ただひとり。
 キング近年の最高傑作、ここに開幕。

 命をもてあそばれてたまるか!老人たちの戦いがはじまった。
 不眠症の人々、チビでハゲの医者、そして真紅の王・・・・・・。
 役者はそろった。生命の謎をめぐる最終戦争がはじまる。
 壮大にして緻密な力作、感動の閉幕へ。
BLUE BUTTON スティーヴン・キング 小説作法
 ON WRITING : A MEMOIR IF THE CRAFT
 ISBN4-901142-67-4 初版:2001/10/31 翻訳:池 央耿 アーティストハウス
 その生い立ち、ベストセラー作家として成功する秘訣、文章の極意、小説の大事な三つの要素等々、
 キング20年ぶりの書き下ろしノンフィクション。
 小説家として学んだすべてのことを伝えたい。−−−スティーヴン・キング
BLUE BUTTON アトランティスのこころ
 HEARTS IN ATLANTIS
 (上)ISBN4-10-501917-4 初版:2001/06/30 翻訳:白石 朗 新潮社
 (下)ISBN4-10-501908-2 初版:2001/07/30 翻訳:白石 朗 新潮社
 (上)ISBN4-10-219325-1 初版:2002/05/01 翻訳:白石 朗 新潮文庫
 (下)ISBN4-10-219326-X 初版:2002/05/01 翻訳:白石 朗 新潮文庫
 初めて彼女にキスした少年のあの夏、それ以上のキスが二度と訪れはしないことを、ぼくは知らなかった・・・・・・。
 1960年、11歳のボビーとキャロル、サリー・ジョンは仲良し3人組だった。
 だが、ひなびた街に不思議な老人が現れてから、彼らの道はすれ違い始める。少年と少女を、母を、街を、悪意が覆っていく・・・・・・ 切ない記憶へと変わってしまう少年の夏を描いた、すべての予兆をはらむ美しき開幕。

 1966年、ギャンブルと学生運動が吹き荒れる狂騒の大学時代が幕を開け、ピートはキャロルに出会う。
 1983年、変装を繰り返して出勤する謎の男がNYの路上に佇み、
 1999年、それらを知ることもなくひとりの男が渋滞中に変死する。それぞれの生が目に見えぬ糸を紡ぎながら、物語は解きほぐされ、 感動のクライマックスへと向かっていく・・・・・・残酷なまでに切なく、時間の刻印を呪う終幕へと。

BLUE BUTTON トム・ゴードンに恋した少女
 THE GIRL WHO LOVED TOM GORDON
 ISBN4-10-501909-0 初版:2002/08/30 翻訳:池田 真紀子 新潮社
 大自然の猛威のなか、世界一の勇気を手にした女の子。モダンホラー界の巨匠が挑んだ、サバイバル小説の佳編。
 世界には歯があり、油断していると噛みつかれる・・・・・・。
 ボストン・レッドソックスのリリーフ・ピッチャー、トム・ゴードンに憧れる、少女トリシアは、9歳でそのことを学んだ。
 両親は離婚したばかりで、母と兄との3人暮らしだけれど、いがみ合ってばかりいる二人には、正直いって、うんざり。
 ある6月の朝、アパラチア自然遊歩道へと家族ピクニックに連れ出されるが、母と兄の毎度毎度の口論に辟易としていたトリシアは、 尿意をもよおしてコースをはずれ、みんなとはぐれてしまう。
 広大な原野のなかに一人とり残された彼女を、薮蚊の猛攻、乏しくなる食料、夜の冷気、下痢、発熱といった災難が襲う。
 憧れのトム・ゴードンとの空想での会話だけを心の支えにして、知恵と気力をふりしぼって、原野からの脱出を試みようとするが・・・・・・。
 9日間にわたる少女の決死の冒険を圧倒的なリアリティで描き、家族のあり方まで問う、少女サバイバル小説の名編!


The Art of STEPHEN KING

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