東京言友会の例会について
東京言友会の中心的な活動は「例会」です。その例会について、新しく見える方に
紹介すると同時に、現在の私たちも改めて考え直してまとめてみました。
【ねらい】
吃音に悩む吃音児・者とその家族の暮らしに役立つさまざまな内容と方法を提案
します。
「治りにくい」と言われる吃音です。当面どう考えましょうか、
どうやって暮らしていきましょうか、などについていっしょに工夫していきます。
【基本方針】
例会は、気持ちと情報を共有するセルフヘルプグループの特質を活かした、広く
開かれた集いです。新規参加者、継続参加者ともどもに安心して自分の吃音を語
り、話し合うことのできることを目指します。
例会の方針は、
(1)どもりながら、吃音の悩みを安心して話すことができる雰囲気をつくります。
(2)お互いの話を聞き合い、批判することなく尊重して共感します。
(3)吃音の悩みを軽くすること、そして楽な話し方についてさまざまな方法を紹介
します。
(4)吃音のさまざまな情報を交換しますが、特定の考えを強調することはしません。
(5)例会では話したくないことは話さず、したくないことはしないでいい自由が
あります。
運営の構えとしては、
(1)指導するー指導される関係ではなく、ともどもに学習する構えで運営します。
(2)より多くの人が例会を担当することによって、幅広い経験ができるよう工夫
します。
(3)新規参加者の「治したい」という気持ちを大切にしながら、いろいろな方法、
立場、結果があることを伝えます。
(4)セルフヘルプグループの中での自己責任を確認し、かつお互いにわかちあい、
助け合うことを目指します。
(5)専門機関との連携を図り、新規参加者のニーズに応えます。
(平成19年6月30日 第41回東京言友会定期総会にて決議)
(追加資料)
その経過、東京都吃音者講習会の終わりと
自主事業の始まり、そしてこれから
東京言友会の吃音者講習会は、昭和49年(1974)東京都の委託事業として始まり、
毎週金曜日、東京都障害者福祉会館を会場に継続されてきました。
そこを窓口として多くの吃音者が入会し、活動をして自らの吃音に取り組んできた
実績は大きなものであったと自負します。
しかし、平成11年(1999)委託事業は補助事業に移管され、平成15年度をもってそれ
も終了しました。
(東京言友会ニュース02.10と03.9に報告。)
現在は、「東京都吃音者講習会」という名称を残すだけですが、金曜例会はしっか
りと自主事業として本来の言友会の例会として定着しています。
この30年余の間に、吃音者を取り巻く状況は大きく変化しました。そのひとつに、
吃音情報の拡大が挙げられます。
インターネットの普及により、無数の情報発信がなされます。海外情報さえ容易く
手に入り、メールによって意思疎通、自己表現は容易になって吃音者の困難は軽減
されたかに見えます。
そして、例会参加者の要求も目的も変化してきました。吃音に切羽詰まって来る人
よりも、ある程度吃音と言友会の予備知識を持って参加する方が増えていると考え
られます。
ふたつに、現在の東京言友会には各委員会とサークルの充実が見られます。そのひ
とつひとつの内容と規模は各地言友会ひとつに匹敵する様です。
HPによって直接に委員会やサークルに参加する人が多いのも事実ですが、この多様
性も会の活力と考えました。
そのような中において例会は会活動の中心であり、会の目的を実現しようとするも
のです。
(第3条 本会は、「吃音者宣言」(1976)と「私たちの基本的な考え」(1992)に
則り、吃音者とその家族に対して、吃音の相談、改善と克服を目的とする。)
そして内容の多様性は東京言友会の活力であり、例え担当者が毎週変わっても参加
者は絶えることはありません。今後とも、会は総力を上げて金曜例会に取り組み、
吃音の受容、改善と克服のためのさまざまな企画を提案し続けます。