『宮沢賢治を創った男たち』 米村みゆき著

書評

朝日新聞 読書欄
2004/1/4(日)
 生前は無名に近かった一地方詩人の宮沢賢治は、33年の没後、いかに国民作家としてつくられていったか。本書は賢治のイメージが神話化される過程を戦前の教育政策、新聞広告などの観点から実証的にたどり、賢治と作品がはらむ問題点を批判的に再検討した。映画「風の又三郎」や詩「雨ニモマケズ」が国策に利用され全国に流布した背景には、草野心平など複数のプロデューサーがいたという。新しい賢治像に迫る説得力に富むアプローチが刺激的だ。
こちらでも読めます
時事通信Bookレビュー
(1月第1週)
毎週、各ジャンルの新刊書から厳選し、書評を配信する欄にとり上げられました。

各書店による内容紹介情報

本やタウン
(日販MARCより)
自然を愛し、森羅万象との交感に喜びを感じた人=宮沢賢治。このイメージは、的確に賢治を表象しているのだろうか。賢治のイメージが神話化される過程を、戦前の「岩手日報」の記事や映画の受容などからたどる。
丸善
三省堂書店
ほか
宮沢賢治とは何者なのか? 私たちがもつ賢治へのイメージがいかに創られたかを、『岩手日報』の記事や映画の受容、「雨ニモマケズ」の流布、そして国語教科書における掲載などからたどる。
   
   

読者による感想はこちらで読めます(4/1,3/23,1/6)

著者が語る「もうひとつのあとがき」掲載中
タイトル・装丁についての楽屋裏話はこちら